IS02/内覧会のご案内/内覧会レポート

2010年5月22日（金）、IS02の内覧会が行なわれた。短い募集期間ではあったが、50名近くのブロガーが参加され盛り上がった今回の内覧会。その模様をレポートします。

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タッチ＆トライ

会場には、KDDIさんから提供されたIS02の評価機15台のタッチ＆トライコーナーを設置。会場に到着した人から順次、使い心地を確かめたり（特にキーボード）、ほかの端末と比べたりと自由に触っていた。

プレゼンテーション

IS02に関するプレゼンテーションの前に、まずWindows phone FANのkatsuoから、サイトや内覧会について紹介させて頂いた。15回目となる今回の内覧会で、参加人数の累計は960人となり、次に行なうとついに1,000人に届くほどの勢い。引き続きWindows Mobile関係者、ブロガーのかたのご協力をお願いします。

KDDIのオープンプラットフォーム戦略について

プレゼンではまず、KDDIサービス・プロダクト企画本部オープンプラットフォーム部戦略企画グループの相馬剛氏が登場。IS02を発売するにいたった経緯について話を行なった。

携帯電話市場全体の出荷台数、機種数がともに減少するなか、スマートフォンは出荷台数伸びている原因を、同社は以下のように分析。

• 端末やアプリがオープン……海外モデルや他キャリアとの共通化により、販売価格が安い。アプリもキャリア自体は最小限のサポートでも優良なアプリがどんどん増えている
• 公式ポータルサイトの重要性の低下……当初はEZwebやiモードなどの公式ポータルサイトがネットアクセスの中心だったが、一般サイトへのアクセス数が増加している
• ユーザーの意向の変化……これまでビジネス向けだと思われていたスマートフォンが、コンシューマ向け、2台目向けという意識に移行しつつある。今後はスマートフォンを1台目として選ぶ人も増えるのではないか

こうした分析から、今回IS seriesというブランドを立ち上げ、2台目市場向けにAndroid端末のIS01、そしてIS02を提供、さらに2010年秋～冬には、1台目市場向けにAndroid端末も予定している。

また数多いWindows phoneからIS02を選んだ理由として挙げられたのが、4.1インチ/SnapDragon/QWERTYキー搭載と高スペックなこと、静電式タッチパネルへの対応、My PhoneでPCとの連携が容易、Office MobileでWordやExcelなどの編集が可能、という4点。これらの特徴がKDDIが想定していた2台目用というコンセプトに合致していたという。

そんなIS02だが、先日発表されたNTTドコモのT-01Bとの違いも紹介された。

• PCとUSBやBluetooth接続することで、データ通信が可能
• auoneメールを利用することで、Ezメールの受信ができる
• Cメールの受信が可能。絵文字にも対応する。
• 緊急地震速報に対応。おそらくスマートフォンとしては初めてかもしれない
• 声で操作や確認ができるように、音声認識、音声合成アプリを準備中。プリインストールには間に合わないが、発売後にダウンロードしてもらうことになる

なお最後にお知らせとして、ISデビュー割というキャンペーンも紹介された。これは2台目端末としてIS Seriesを購入することで、基本資料量とIS NETの相当分1,095円が最大2年間無料になるというもの。期間は9月30日までとのことなので、auユーザーでIS02の購入を検討している人は、ぜひこのキャンペーンも考慮しておこう。

IS02の特徴

続いて東芝モバイルコミュニケーション商品統括部新規事業商品企画部の小川暁子氏から、IS02の特徴をピックアップして語られた。

• ハード
  • QWERTYキー搭載、ながら約12.9mmと世界で最薄、Xperiaより薄くiPhoneともさほど変わらない。
  • 有機ELディスプレイなので、コントラストが強く、画面が見やすい。
  • 地磁気センサーを搭載

• UI
  • 東芝オリジナルの「NX!UI」を搭載。スキンの変更やアイテムのカスタマイズによって、自由にカスタマイズできるのが大きなウリ。最下段には、起動中のアプリを管理したり、利用頻度によって並んだアプリのリストなど、便利な機能にワンタッチでアクセスできるアイコンが並ぶ

• 多彩なアプリ
  • 画像にタグを付けて管理できるclipbook、
    カメラボタンワンタッチだけの画面キャプチャ機能、地磁気センサーを利用したナビ、名刺リーダー、電子書籍リーダーなど、便利なアプリがプリインストールされている。

これらについては、IS02の発表会でのレポートにも詳しいので、そちらもぜひ参照してほしい。

最後に、IS02を開発するにあたってのエピソードもいくつか紹介された。今回ハードをメインで担当したデザイナーはふたりいるが、実はどちらも女性。そういったどこか丸みを帯びた女性にも受け入れられるデザインになっている。
またQWERTYキーボードの形状については、両手で持ち、親指で押すことを想定してのもの。さらにできるだけキーを多く配置できるよう、現在のタイル状になったという。
そういったハード面でのこだわりはほかにもあり、端末表面が凹凸がない点、端末周辺に巡らされたメタリック、キーのクリック感などにもこだわって開発そうだ。

店長イトーのオススメアプリ

プレゼンのラストは、マイクロソフトモバイルコミュニケーション本部所属、Windows Marketplaceの店長でもある伊藤哲志氏から、IS02での利用にオススメのアプリについて。伊藤氏はIS02の3つの“オイシイ”所を挙げたうえで、それぞれ以下のようなアプリを紹介した。

• ヌルヌルで美しい画面
  • オススメアプリ：Photoride（1,000円）
    • Photoshopファイルも扱える、高機能な画像編集アプリ。伊藤氏もイベント現場での緊急の作業時に、大変に助けられたという

• パワフルなCPU
  • オススメアプリ：Ivy the KIWI?（1,200円）
    • 史上初？のWindows MobileからWiiやDSに移植されたアクションゲーム。ただし価格はWindows Mobile版のほうが1/4程度と格安

• フルキーボード
  • オススメアプリ：Azurea（無料）
    • Twitterアプリ。Rでリプライ、Dでダイレクトメッセージといったキーボードショートカット、リプライがツリー表示される点など、あまりの便利さに伊藤氏も愛用

伊藤氏はこの内覧会当日で店長は卒業するということだが、Windows Marketplace for Mobileの担当者がいなくなるということはない。今後はこちらのアカウントでつぶやくようなので、利用者はぜひフォローしておこう。

なお内覧会の最後にはサプライズとして、マイクロソフトの越川氏からのメッセージ、スマートフォン勉強会＠関西からのビデオメッセージも披露され、普段とは違った雰囲気のなか内覧会は幕を下ろした。

Q&A

プレゼン終了後は、KDDI、東芝関係者にマイクロソフトの担当者に対して、恒例のQ&Aコーナーが行なわれた。それぞれ回答の末尾には回答担当者も加えている（敬称略）。

Q.以前の機種で色んなバグがあって、販売停止なんてこともありましたが、IS02はきちんとテストをしたうえで出すのでしょうか？
A.はい、きちんとテストして出します。（東芝）

Q.Bluetoothでテザリングできますか？
A.USBとBluetoothで可能です。（KDDI）

Q.QWERTYキーボードに重点を置くということですが、今後もスライド式のものを出されるのでしょうか？
A.確実な予定は申し上げられないが、2台目需要と考えたらフルキーボードは必要だと考えて、今回IS02を提供させて頂きます。（KDDI）

Q.BluetoothのプロファイルはDUNも対応していますか？
A.対応しています。（東芝）

Q.PANはどうでしょう？
A.CE FANにあがるかと。（Kzou）調査中です。わかり次第、追記します。（Windows phone FANスタッフ）

Q.Office Mobileは2010にアップデートできますか？
A.出荷時は以前の6.1のままだけど、MarketPlaceでダウンロードしてアップデートできます。（マイクロソフト）

Q.端末価格はどれくらいになるのでしょうか？
A.まだ申し上げられないが、決して高くならないようにします。（KDDI）

Q.発売日は？
A.オフィシャルとしては、6月以降ということで。（KDDI）

Q.オフィシャルでバッテリや裏ブタなどのアクセサリの発売しないのですか？
A.バッテリは考えているが、裏ブタの予定はないです。参考にさせてもらいます。（東芝）

Q.綺麗なケースを作りたいので、端末を1台貸してほしいのですが。
A.前向きに検討します。（東芝）

抽選会

Q&Aの終了後はこちらも恒例の抽選会。今回の景品はクーラーバッグ。さらにこれまでのジャンケンとは違い、ビンゴで抽選が行なわれた。当たった方々、おめでとうございました。